北海道[十勝川温泉]
ホリデーインホテル十勝川
河東郡音更町十勝川温泉南16丁目2    
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川物語編


 大河が海と出会う場所。そこには大きな波が生まれている
 【十勝川河口】十勝川
 大雪山連峰十勝岳に源を発し、豊頃町大津で太平洋に注ぐ河川延長156km、支川204河川、水系全延長2380kmという日本屈指の大河(流域面積は国内6位)が十勝川です。十勝平野には、十勝川および十勝川の支川(音更川、札内川、利別川)の扇状地が広がっています。
 豊かな十勝の大地を支える中心は、まさに十勝川の流れです。
十勝川河口
十勝川河口
 鮭鱒が遡上することは有名ですが、河口から8〜12km上流の地点、カンカン山の山麓はシシャモの産卵地ともなっています。
 明治以降の十勝平野の開拓は、十勝川河口の大津を起点として、茂岩、利別、幕別、猿別、帯広、芽室へと川船で物資や人を運びました。それぞれの町は川港を中心に栄えていったのです。
 太平洋と出会う河口は、大津港の脇にあります。大津港からダートの道を走ると、河口の横に出ることができます。太平洋の波と大河となった十勝川がぶつかり合い、波打つ様は実にドラマチックです。
 宿からなら、玄関を出て右手へ、十勝川沿いに河口を目ざすドライブも楽しめます。

 河畔の牧草地にぽつんと立つ大木。絵になる風景として大人気だ
 【ハルニレの大木】十勝川
 十勝川の河畔には樹高の低いヤナギが茂る場所が多くなっています。宿の裏手あたりのやや湿った土地にはハルニレ、ヤチダモなどが見られます。宿から十勝川の河口を目指して走ると、豊頃町の河畔に、豊頃町のシンボルツリーともなっているハルニレの大木があります。
豊頃のハルニレの大木
豊頃のハルニレの大木
 2本の木が一体化したもので樹齢約130年。十勝川の河川敷地の大半は採草地(牧草を育てる場所)として活用されていますが、豊頃のハルニレの大木の周辺も採草地です。つまり牧草に囲まれたなかにハルニレの大木という実に絵になる光景が展開します。
 ちなみに、「この木なんの木」と呼ばれたこともありますが、日立グループのCMに登場する木のイメージに樹型が似ていることから付けられたあだ名。実際にCMで使われたことは一度もありません。
 北海道には、樹齢300年を超えるハルニレの古木もありますから、まだまだ、大きくなることは間違いありません。

 先住民族が河口を眺めた見晴台は、今も十勝川の湿原地帯を眺望する
 【十勝太遺跡展望台】十勝川(浦幌十勝川)
 十勝川の河口周辺には広大な湿原が広がり、大水の度に水の流れが変わり、その影響で今も三日月沼、トイトイッキ沼などの河跡湖が残されています。今、十勝川本流とする川は。実は以前の十勝川ではありません。河川改修が行なわれ、以前の大津川が十勝川に、十勝川は浦幌十勝川へと名前を変えました。つまり、ホントの十勝川は、浦幌十勝川であると。
 浦幌十勝川が河口近くで浦幌川と合流する場所、その河岸段丘の上には河口の旧湿原地帯を一望にする十勝太遺跡展望台があります。
 河口の湿原を見渡すビューポイントの丘には各所に穴が掘られています。これは1000年ほど前に住んだ先住民族の竪穴式住居群で、土器の文様から擦文文化と呼ばれる北海道独自の時代です。河岸段丘の上には240基の住居跡が確認され、巨大な集落があったことが判明しています。
 その後、アイヌの人々は(16世紀から18世紀頃)ここをチャシ(砦)とし、信仰の場や見張り台として活用しました。
 展望台は車道の脇に位置するので、車を停めて十勝川の河口部を眺めてみましょう。
十勝太遺跡展望台
十勝太遺跡展望台。浦幌十勝川(左)と浦幌川(右)。広大な湿原地帯で合流する

 神の住む場所と崇められた神域。その神秘的な景観に出会いたい
 【カムイコタン公園】歴舟川
 歴舟川は十勝連峰を源とし、太平洋に注ぐ河川延長65Kmの川です。源流から河口まですべて大樹町を流れているというのもユニークです。昭和62年以降、6度に渡り「清流日本一」に輝いています。かつてはアイヌが砂金を採ったことでも有名です。砂金採りは和人が入植する時代にも続き、明治30年代には100人もの砂金掘り師が集まりました。残念ながら最後の砂金掘り師は昭和46年に引退しました。
カムイコタン公園
カムイコタン公園
 その歴舟川の中流部にある「十勝八景」に数えられる場所がカムイコタンです。歴舟川に断崖となって河岸段丘が半島のように迫る場所で、川の流れは比較的穏やかですが、断崖は荒々しいという景勝地になっています。
 一帯はカムイコタン農村公園として整備されています。隣接するトドマツ主体の国有林約222haは「遊々の森・カムイコタン歴舟の森」となっていて、森林浴が楽しめます。

 「日本一の清流」を実感する、峡谷となった歴舟川上流の秘境
 【坂下仙境】歴舟川
 歴舟川を上流へ走ると道道55号からわかれた町道が拓進地区まで続いています。拓進地区の牧場で道はダートとなり、少し悪路を下ると、歴舟川を橋で渡ります。この先は林道となりますが、この一帯のゴルジュ(峡谷となった谷)を坂下仙境と呼んでいます。
 旅行者でここを訪れる人は皆無でしょうが、橋から見下ろした風景は、わざわざ立ち寄る価値があります。歴舟川が「日本一の清流」であるということを実感することでしょう。ただし、拓進の牧場(最後の人家)から橋までの間。約500mは、底をするほどの悪路ですからご注意を。
坂下仙境
坂下仙境

 ミニナイアガラは実はダムの跡! 電灯点灯を夢みた先人の遺跡
 【ピョウタンの滝】札内川
 歴舟川と「日本一の清流」を競うのが十勝川の支流、札内川です。十勝川は一級河川としては日本屈指の清流を誇っていますが、その支流の札内川は、平成に入ってから7度も「清流日本一」に輝いています。河畔には氷河時代からの残存種であるケショウヤナギが世界最大の規模で群落をつくります。
ピョウタンの滝
 十勝連峰のカール(圏谷=氷河地形の一種)を源とする札内川の中流部に位置するのがピョウタンの滝。札内川にかかる落差10mの滝だが、その迫力はまさに「ミニナイアガラ」。もともと悲願の電力確保のために地元の人が、巨岩を利用して築いたダムだったもの。完成直後の昭和30年の水害でダムは決壊し、滝として残されました。
 一帯は、札内川園地として整備され、レストハウスや登山情報などを提供する「日高山脈山岳センター」が建てられています。
ピョウタンの滝
ピョウタンの滝

 かつての帯広の奥座敷は、今やひっそりと楽しむ仙境の地!
 【岩内仙境】札内川(岩内川)
 札内川の支流、岩内川にある景勝地が岩内仙境です。かつては帯広の人が紅葉を楽しむといえば岩内仙境で、立派な観光ホテルも建っていました。国鉄バスも通じていたほどですから、十勝の一大観光地だったわけです。今は往時と比べれば訪れる人も少なく、紅葉シーズン(見頃は10月中旬)を除けば、穴場的な存在になっています。八千代公共育成牧場から近いので牧場の帰りに寄り道するのもいいでしょう。
 峡谷の狭まった場所には吊り橋も架けられ、谷底を見下ろすことができます。遊歩道も整備されていますが、初夏にはササダニに注意が必要です。歩いた後にはモール温泉ですぐに汗を流し、ササダニをチェックしてください。
岩内仙境
岩内仙境
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